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【高齢者】「入浴事故例を紹介」【1/2】

  • nicesenior001
  • 1月9日
  • 読了時間: 4分

更新日:22 時間前

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高齢者に多い入浴時の事故とは?

 高齢者に多い入浴時の事故について考えると、特に冬場に発生しやすいことがわかります。高齢者は加齢に伴い虚弱化し、入浴時の事故が増加する傾向にあります。以下に、入浴時の事故の発生状況と実例を紹介し、高齢者の安全な暮らし方について考えてみましょう。  


◆入浴時の事故の発生状況

 高齢者の不慮の溺死及び溺水による死亡者数は高い水準で推移しています。特に冬場においては、急激な温度変化が原因で血圧が急上昇したり、逆に急降下したりすることが多く、これが事故の一因となっています。

 例えば、暖かい部屋から寒い脱衣所に移動し、その後熱い浴槽に入ることで血圧が大きく変動し、意識を失うことがあります。

 □具体的な事故の原因

  1. ヒートショック: 急激な温度変化により血圧が急上昇または急降下し、意識を失うことがあります。

  2. 溺水・溺死: 浴槽内で意識を失い、そのまま溺れてしまうケースが多いです。

  3. 心肺停止: 温熱作用や静水圧作用により心臓や血管に負担がかかり、心肺停止に至ることがあります。


□事故防止のための対策

  1. 脱衣所や浴室を暖める: 入浴前に脱衣所や浴室を暖めておくことで、急激な温度変化を防ぎます。

  2. 適切な湯温と入浴時間: 湯温は41度以下にし、入浴時間は10分以内に抑えることが推奨されます。

  3. ゆっくりと立ち上がる: 浴槽から急に立ち上がらないようにし、手すりなどを使ってゆっくりと動くことが大切です。

  4. 家族の声かけ: 入浴中に家族が声をかけることで、異常があった場合に早期に気づくことができます。


  ※高齢者が安全に入浴できるよう、これらの対策を取り入れることが重要です。家族や周囲の人々も協力して、高齢者の安全を守りましょう。  


◆浴室内での事故は?

【近年では「交通事故」による死亡者数よりも多くなっている】

(出典:厚労省)


◆発生場所としては? 【家や居住施設の「浴槽」における事故が一番多いのです】

□下記の項目に注意が必要です!

  1. 11月~4月の冬季を中心に多く発生しています。

  2. 事故を防ぐためには、高齢者本人だけでなく、家族の方など周りの方も一緒になって入浴習慣を見直すことが大切になります。

  3. これから冬にかけて、家の中でも冷え込みや温度差が生じやすく、事故が起こりやすい季節です。

「この機会に、安全に入浴するための以下の点について注意すること大切です。」

□注意項目は?

  1. 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。

  2. 湯温は41 度以下、湯につかる時間は10 分までを目安 にしましょう。

  3. 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。

  4. 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。

  5. 入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう。(出典:消費者庁)


◆高齢者の入浴中の事故の発生状況から分かることは?

□厚生労働省の「人口動態調査」によると?

 高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数及び家や居住施設の浴槽における溺水による死亡者数は高い水準になっています。

高齢者の浴室溺死

(出典:厚労省)


□高齢者の家及び居住施設の浴槽における死亡者数は?

(不慮の溺死事故の71%を占めている)

  高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による発生場所別死亡者数(令和元年)で、入浴中の急死の中には、心疾患や脳血管障害等、溺水以外の病死などが死因であると判断される場合もあります。 平成25 年度の厚生労働省の研究事業によると、実際に発生している入浴中の事故は更に多いと推定されていますので、現実は資料数字よりも更に高い数字になると思います。

□高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水による!死亡事故の増加発生月がみてみると?

 高齢者の入浴中の事故は? 【1月をピークに11 月~4月、特に冬季に多く発生する】

□高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による発生月別死亡者数(令和元年)

浴室溺死時期別推進

(出典:厚労省)


◆高齢者の入浴中の事故の事例は?

(医療機関ネットワーク事業に参画する医療機関からの情報では?)


【実例1】

 入浴中に溺水した事例は見られなかったものの、入浴中の事故情報が寄せられています。「入浴して20 分後くらいに様子を見に行くと浴槽内で意識が無かった。 手動による追い炊き式の風呂釜であり、お湯はかなり熱い状態であった。顔面・前胸部・背部・臀部・大腿部後面にの熱傷で、水ぶくれを形成する深熱傷があった。」 (令和元年12 月、80 歳代女性、死亡)


【実例2】

  1. 「自宅で入浴中、追い炊きをした際に高温になり過ぎたが、浴槽から出られずに熱傷を受傷した。家族が患者を浴槽から救出した。

  2. 右下肢及び左下肢に熱傷で真皮に及ぶ熱傷で、水ぶくれを形成する。・熱傷範囲10%あり。背部に真皮に及ぶ熱傷で、水ぶくれを形成し、熱傷範囲3%あり。 (令和元年12 月、80 歳代男性、死亡)

(出典:消費者庁)


◆次回は、高齢者の入浴中の事故を防ぐための方法を紹介します!【2-2】


 

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