シニアの楽しい人生とは(幸な時を持つ暮し方)
- nicesenior001

- 1 日前
- 読了時間: 7分
シニア世代の「楽しい人生」とは? 『後半の人生を輝かせるヒント』
「人生100年時代」と言われる今、65歳からの10年は“人生で最も楽しめる黄金期”とも言われています。しかし、何が「楽しい」のかは人それぞれ。今回は、シニア世代が感じる“楽しさ”の本質を、統計・実例・心の動きから紐解いてみましょう。
楽しさの源泉は「自由」と「つながり」
定年後、時間の自由が増える一方で、「何をして過ごせばいいのか分からない」という声も多く聞かれます。そんな中、シニア世代が現在感じている楽しみのトップ5は以下の通りです。
順位 | 楽しみの内容 | 割合 |
1位 | 旅行 | 45.3% |
2位 | テレビ・ドラマ | 39.9% |
3位 | グルメ | 28.1% |
4位 | 映画 | 25.9% |
5位 | 読書 | 22.3% |
※これらの活動に共通するのは、「自分のペースで楽しめること」と「感性を刺激すること」。さらに、孫や家族との団らん、地域活動など、人とのつながりも生きがいの大きな要素です。
楽しい人生を築くための3つの視点
1. 自分自身を見つめ直す時間を持つ
長年、家庭や仕事を優先してきた方ほど、「自分が本当にやりたいことが分からない」と感じることがあります。そんな時は、ライフブログ(日記)を活用して、過去の感動や興味を振り返るのがおすすめです。例えば、「昔好きだった音楽」「旅先での思い出」「やってみたかった習い事」などを記録することで、自分らしい楽しみが見えてきます。
①自分自身を見つめ直す:後半の人生に必要な“静かな冒険”
シニア世代の多くが、「自分が本当にやりたいことが分からない」と感じるのは、決して特別なことではありません。家庭や仕事に尽くしてきた年月の中で、自分の感情や欲求を後回しにしてきた方ほど、定年後にぽっかりと空白を感じることがあります。
でも、その空白は「新しい自分に出会うための余白」でもあるのです。
②なぜ“自分らしさ”が見えにくくなるのか?
社会的役割(親、会社員、配偶者)に長く従事してきた
他人の期待に応え続けてきた
自分の感情や興味を表に出す機会が少なかった
こうした背景から、「自分らしさ」が一時的に見えなくなるのは自然なことです。
③ライフブログ(日記)で感情と記憶を整理する
おすすめなのが「ライフブログ」や「感情日記」の活用です。これは単なる日記ではなく、過去の記憶や感動を記録しながら、自分の価値観や興味を再発見するためのツールです。
〈書き方のヒント〉
テーマ別に振り返る 例:「旅先で心に残った風景」「昔好きだった音楽」「やってみたかった習い事」
感情を添える 例:「なぜその瞬間が嬉しかったのか」「どんな気持ちになったか」を書くことで、記憶が立体的になります。
未来へのヒントを探す 例:「この体験をもう一度味わうには?」「今なら何ができる?」と問いかけてみましょう。
④自己探求ワークで“本当の自分”に出会う
さらに深く自分を知るためには、以下のような内省ワークも効果的です。
ライフラインチャート 人生の浮き沈みをグラフ化し、意味のある出来事を再発見
ORID法 事実→感情→解釈→決意の順で、出来事を整理
内観法 他者との関係性から、自分の行動や感情を見直す
アートジャーナリング 絵や色を使って、言葉にならない感情を表現
※これらは、ひとりでも始められる静かな冒険。自分の内側にある“まだ知らない自分”と出会う旅です。
2. 健康を維持することが楽しみの土台
どんな趣味も、健康があってこそ楽しめます。ウォーキングや軽い体操、バランスの良い食事など、日々の習慣が未来の楽しみを支えてくれます。特に旅行やグルメなどは、体力があるうちにこそ満喫できるもの。「健康寿命」を意識した生活設計が鍵です。
①健康があってこそ、趣味は輝く:シニア世代の“楽しみの土台”を整える
「旅行に行きたい」「美味しいものを食べたい」「趣味を続けたい」そんな願いを叶えるために欠かせないのが、日々の健康習慣です。特にシニア世代にとって、健康は“自由”と“楽しみ”の源泉。体力や気力が整っていれば、後半の人生はもっと豊かに、もっと自分らしく過ごせるのです。
②健康寿命とは?
「健康寿命」とは、介護を必要とせず、自立して生活できる期間のこと。日本人の平均寿命と健康寿命の差は約10年とも言われており、その差を縮めることが、充実したシニアライフの鍵となります。
③今日からできる!健康習慣の具体例
⑴ウォーキング(毎日20〜30分)
心肺機能を高め、血流を促進
気分転換にもなり、うつ予防にも効果的
天候が悪い日は屋内施設やルームウォークも活用
⑵ストレッチ・柔軟体操
朝晩に関節と筋肉をゆるめることで、可動域を維持
腰・膝・肩周りを重点的に動かすと、転倒予防にもつながる
⑶軽い筋力トレーニング
椅子に座ったまま脚を伸ばす運動
壁を使った腕立て風の運動
ペットボトルやゴムバンドを使った抵抗運動
⑷バランス運動・体幹トレーニング
片足立ちや膝の曲げ伸ばし
ゆっくりとした動作で体幹を鍛えることで、転倒リスクを軽減
④食事は“まごわやさしい”を意識
「まごわやさしい」とは、豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・いもをバランスよく摂る食事法。高齢になると食が細くなりがちですが、低栄養は体力低下や病気の原因になります。
主食+副菜+汁物を基本に
塩分・糖分の摂りすぎに注意
冷凍・缶詰・レトルト食品も活用して、手間なく栄養を確保
⑤健康習慣が趣味を支える理由
旅行:長時間の移動や歩行には体力が必要
グルメ:味覚や消化力を保つには、日々の食事が重要
創作活動:集中力や手先の器用さは、脳と身体の健康から
人との交流:外出や会話には気力と安心感が必要
※趣味は、健康という土台があってこそ、心から楽しめるもの。逆に、趣味を持つことが健康維持にもつながるという、相互作用があるのです。
3. 社会とのつながりを持ち続ける
孤立は、心身の健康に悪影響を及ぼすことが分かっています。地域のサークル、ボランティア、趣味の教室など、無理なく続けられる“緩やかな人間関係”が、楽しさと安心感を育みます。特に70代以降は、「誰かの役に立っている」という実感が、人生の充実度を大きく左右します。
①孤立を防ぐことが、人生の充実度を高める:“つながり”がもたらす心の健康
高齢になるにつれて、仕事や子育てといった社会的役割が減り、人との関わりが少なくなる傾向があります。特に70代以降は、「誰かの役に立っている」という実感が、心の安定や生きがいに直結します。
孤立は、単なる“ひとり時間”とは違い、精神的な孤独感や社会的な疎外感を伴うもの。これが長期化すると、うつ病や認知症のリスクが高まることが分かっています。
②「居場所」「役割」「つながり」がそろうと、人生は豊かになる
日本高齢者QOL学会によると、孤立を防ぐためには以下の3つの要素が不可欠だとされています。
居場所(Belonging):安心して過ごせる場所。自分を受け入れてくれる人がいる空間。
役割(Purpose):誰かの役に立っているという実感。必要とされることで自己肯定感が育まれる。
つながり(Connection):信頼できる人との交流。精神的・社会的な支え合い。
これらが揃うことで、シニア世代は孤独感から解放され、能動的に社会と関わるようになります。
③実際にどんな活動があるの?
⑴地域サロン・多世代交流スペース
自治体やNPOが運営する、気軽に立ち寄れる場
お茶を飲みながらの雑談、簡単なゲームや体操など
「顔見知り」ができることで、安心感が生まれる
⑵ボランティア活動
子ども食堂の手伝い、図書館での読み聞かせ、清掃活動など
「ありがとう」と言われることで、役割意識が高まる
週1回でも参加することで、認知機能の維持に効果あり
⑶趣味の教室・サークル
書道、手芸、囲碁、音楽など、共通の興味でつながる
会話や共同作業が脳を活性化し、認知症予防にもつながる
④つながりがもたらす3つの効果
効果 | 内容 |
心の健康 | 孤独感の軽減、うつ予防、自己肯定感の向上 |
体の健康 | 外出機会の増加、運動習慣の定着、認知機能の維持 |
社会的安心 | 緊急時の助け合い、情報共有、地域との信頼関係の構築 |
⑤つながりは“人生の栄養”
孤立を防ぐことは、心と体の健康を守るだけでなく、「自分らしく生きる力」を育てることでもあります。つながりは、まるで森の中で根を張り合う木々のように、静かに、でも確かに私たちを支えてくれる存在です。
まとめ
楽しい人生は「自分らしさ」と「つながり」の中にある
後半の人生を楽しむために必要なのは、「自分らしさを取り戻すこと」と「誰かと喜びを分かち合うこと」。旅行や趣味だけでなく、日々の小さな感動や人とのふれあいが、人生を豊かに彩ってくれます。
「楽しい人生」とは、派手なイベントではなく、心が満たされる瞬間の積み重ね。それは、まるで雨上がりにひょっこり顔を出すキノコのように、静かで確かな喜びなのではないでしょうか?
シニア向け情報サイト
〈ナイスシニアチャンネル〉
ホームページ
イベント案内チラシ
〈問い合わせ先〉
イベントチラシ













コメント